理事長挨拶

石坂友司(奈良女子大学)

 2025-26年度の理事長を務めます石坂です。会長の西山哲郎先生、事務局長の大沼義彦先生と力を合わせて学会運営を進めて行きたいと思います。

新メンバーでスタートを切った理事会では、学会活動の効率的な運営について種々ご意見をいただきました。幸い、ここ数年は会員数も増加して収入も安定してきていますので、会員の皆様が精力的に活動できるような場づくりと、理事会、委員会活動を効率的に進めるシステムの構築を進めていきたいと考えています。この点には事務局を4年間務めてきた経験が生かせるのではないかと思っています。

日本スポーツ社会学会では2025年3月に『スポーツ社会学事典』(丸善出版)を刊行いたしました。多くの会員の皆さんに執筆いただきましたが、私自身も編集幹事としていくつかの項目を担当し、改めて自分の専門分野を学び直す良い機会となりました。本書をきっかけとして、学部生、院生をはじめ、たくさんの方にスポーツ社会学を知っていただくとともに、学会員・研究仲間として学会に加わっていただけたら嬉しく思います。

東京オリンピック・パラリンピックも終わり、スポーツ界から喧噪が去りました。今後10年、20年のスポーツと社会の関係性をゆっくりと考察し、展望する良い時期に差し掛かっていると感じています。社会学を中心とした多様な領域の方と接点を作りながら学問的探求を続けていけるような学会運営を目指したいと思います。2年間どうぞよろしくお願いいたします。