研究委員会では、次の3種類の活動を行った。まず、「若手」研究者の研鑽を目的として基礎「体力」養成フォーラムを企画した。この会は原則的に「若手」研究者による報告(研究の充実のための意見交換が狙い)と各領域の第一線で活躍中の方による報告(多様な方法論を学ぶことが狙い)から構成されている。第一回が8月1日に関西大学にて行われ、関東、東海からの参加を含め、約40名の参加者があった。まず、関西大学大学院生の王篠卉さんから「中国メディアの中の劉翔」と題して、中国陸上界のスーパースター劉選手(110mハードル)の北京五輪における棄権をめぐる中国メディアの報道姿勢に関する報告がなされた。研究の意義や方向性に関する示唆を含め、充実した意見交換がなされた。後半はイギリス史で著名な川島昭夫(京都大学)先生が「狐狩りは貴族のスポーツか」というテーマで話題提供された。手堅い資料に裏付けられたユーモアあふれる議論が紹介され、スポーツ社会学の方法論を考える上で、多くの示唆を得た。また、コメンテーターの井上俊先生から適切なご教示を頂き、実り多い集まりとなった。第二回は11月14日(土)関西大学心斎橋オフィスにて開催を予定している。
第二に、学会報告に関する事前審査基準ならびに研究テーマ案を理事会に提案した。事前審査については、学会報告は会員の権利であることを重視し、内容に基づく報告の可否をできる限り行わない方向で提案している。
第三に、8月8日に韓国仁川市にて日韓サッカー交流トークイベント「JOMOカップ、日韓サッカーの熱狂と友情」の後援を本学会に依頼し承認された。イベントは日韓両国から約90名の参加を得て無事終了した。