「スポーツ社会学研究」の発行に関する規程

日本スポーツ社会学会の機関誌『スポーツ社会学研究』の発行は、以下に述べる編集規程、執筆要項、著作権、編集委員会細則によって行います。

Ⅰ. 編集規程

  1. 『スポーツ社会学研究』(英文名:Japan Journal of Sport Sociology,以下,本誌)は、日本スポーツ社会学会の機関誌であり、年2 回発行します。
  2. 本誌の目的は、スポーツ社会学における理論や知識の発展に寄与すると共に、スポーツ社会学における研究を刺激し促進することにあります。
  3. 本誌は、原則として、学会会員のスポーツ社会学関係の研究の発表に充てます。
  4. 本誌の掲載原稿は、投稿と依頼から成ります。投稿することができるのは会員として理事会で承認され、会費を完納している本学会会員とします。なお、新入会員については入会年度に投稿することはできません。入会に関する理事会承認を経たうえで2 年分の年度会費を納付した時点で投稿を認めます。筆頭著者以外の共著者は,入会年度の会費を納付した時点とします。
  5. 本誌は、論文、研究ノート、書評、業績リスト、その他から構成されます。
  6. 「論文」は、総説と原著論文とからなり、学術論文としての内容と体裁を整えたもので、スポーツ社会学の理論や知識の発展に貢献するような体系的なまとまりを持つ必要があります。
  7. 「研究ノート」は、スポーツに関する社会調査などの結果を主体にした報告や、スポーツを実践する現場、及びスポーツ社会学を指導する現場からの情報をもとにした研究報告、あるいは研究上の問題提起を行うもの等です。
  8. 「書評」は、スポーツ社会学に関連する単行本について、概要を明瞭にすると共に、その内容に沿った問題提起を含むものです。また、単行本の著者はそれに対するリプライを執筆することができます。
  9. 「業績リスト」は、学会会員の研究業績において、印刷物として刊行された著書、論文等の書誌情報のリストです。
  10. 論文、研究ノートの投稿は随時受け付けます。以下の執筆要領を厳守して投稿して下さい。
  11. 投稿原稿の「掲載の可否」の決定は、審査結果をふまえて、編集委員会が行ないます。
  12. 本誌に掲載が決定した論文、研究ノートは、J-Stage(科学技術振興機構の総合電子ジャーナルプラットフォーム)において早期公開、本誌発刊後に本公開を行います。特別寄稿論文、特集論文等は本誌発刊後1 年を経て、J-stage で本公開されます(詳しくは「スポーツ社会学研究」(電子ジャーナル)の発行に関する規程をご覧下さい)。
  13. 掲載された論文等の別刷りを希望する執筆者は、著者校正のときに、その必要部数を朱記して下さい。但し、その費用は全額自己負担です。

Ⅱ.執筆要項

  1. 投稿原稿に使用する言語は日本語とします。ただし、依頼原稿については、編集委員会の判断により、他言語の使用を認めることがあります。
  2. 投稿論文の枚数は、図・表、注・文献等を含めて、22,000字以内です。研究ノートは、図・表、注・文献等を含めて、12,000字以内です。
  3. 原稿の投稿は以下のアドレスにて添付メールで受け付けます(jjosshensyu@gmail.com)。投稿原稿は、ワードで作成したデータ、及びその原稿をPDF化したデータの両方を送ってください。さらに「投稿前チェックリスト」も、確認のうえ添付してください。なお、原稿作成に当たっては、以下の「4.」以下すべての要領を守ってください(投稿に当たっては、学会ホームページ(http://www.jsss.jp/)でご確認ください)。
  4. 原稿は、全て横書きとします。A4判縦置きで全角40字40行(但し、欧文綴り及び数値は半角)で作成して下さい。
  5. 原稿には表紙を必ず付け、その表紙に原稿の種類、タイトル(サブタイトル)、執筆者名、執筆者肩書、連絡先を記入してください。表紙は、「表紙」としてタイトルをつけて別ファイルで保存してください。
  6. 本原稿は、はじめに邦文・英文の抄録を作成して下さい。1枚目に邦文タイトル(サブタイトル)、邦文800字以内の抄録、邦語による3~5のキーワードを記載、2枚目には英文タイトル(サブタイトル)、英文250語以内のAbstract、英語によるキーワード3~5を記載してください。
  7. 本原稿は、抄録に続けて3枚目以降が本文です。論文のレイアウトとして、A4用紙に「40字×40 行」とし、ページ番号(ページの下部・中心)、および行番号もつけてください。論文本文は、抄録の後、3枚目を1頁目として「14頁以内(図表スペースも含めて)」に納めて下さい。本文だけではなく「注」「文献」もこの中に含めて下さい。「研究ノート」の場合は「7.5頁以内(図表スペースも含めて)」とします。「注」「文献」の形式については、下記12を熟読のこと。
  8. 図表については、『スポーツ社会学研究』(B5版)掲載を想定し、「仕上がり」のサイズで別に作成して下さい。その原稿を『スポーツ社会学研究』本文の文字組にあてはめ、必要とする「文字数」を確認し、本文で規定している文字数からその図表使用分の文字数を減らして原稿を作成して下さい。頁あたり1/4以下相当は400字、1/2以下相当は800字、1頁相当は1,600字が大体の目安です。
  9. 図表が入る位置については、本文中の該当箇所に「※図○、表○入る」と指定してください。文字量の判断に関わりますので、図表分スペースを最初から本文中に「空ける」事はしないようにして下さい。なお、図表のタイトルは、図の場合は下、表の場合は上につけます。
  10. 公平な審査を期するため、謝辞および付記等は掲載可の判断が通知され、著者校正を行う時点で書き加えることとします。また著者校正終了後、「受付日(論部の受理・審査に入ることが決定した日)」「受理日(掲載が決定し完成原稿の受理が確認された日)」を編集委員会により論文末に記載するものとします。
  11. 学会誌への投稿論文は未発表のものに限られます。既発表の論文と著しく内容が重複する論文を投稿することは「二重投稿」として「日本スポーツ社会学会倫理規程」により禁じられています。すでに公刊されている論文と相当程度内容が重複する論文を投稿する場合には、(1)これら既発表論文すべてのコピー、(2)既発表論文と投稿論文との関係(特に投稿論文の議論の中心部分が既発表論文と重複していないこと、および投稿論文の議論の新規性)を説明した文書、を投稿時に編集委員会宛に添付してください(書式自由)。査読に先立ち編集委員会において「二重投稿」にあたらないかどうかを検討します。
  12. 引用文献の記述の形式は、以下とします。(以下はすべて改正されたものです)

(1)本文中の注番号は、該当箇所の右肩に1)2)3)で表示します。

(2)引用文献、およびWebページの引用については、下記のスタイルに従ってください。

(2-1)本文の該当箇所に、下記の情報を挿入する。

挿入の際は、文献注のカッコは全角の丸カッコ(  )を用いることとし、(著者名 出版年)のかたちで表記する。著者名と出版年のあいだにはかならず半角のスペースを入れる。文献注には、著者名は姓だけを記載する。ただし、ひとつの論文のなかで参照する文献に同姓の著者が複数いる場合には、文献注の著者名は、漢字表記であれば氏名すべて、アルファベット表記であれば、ラストネーム、イニシャルとする。

文献からの引用をおこなった場合には、(著者名 出版年: 引用ページ数)のかたちでかならず引用ページを明記しなければならない。引用ページ数は数字のみを記載し、xx頁とかpp. xx-yyとは書かない。この場合、出版年とページ数のあいだは半角コロンと半角スペースでつなぐ。

・邦文のもの (著者名 出版年: 引用ページ数)と示す。
・外国語のもの 当該言語にて(著者名 出版年: 引用ページ数)と示す。
・外国語文献の翻訳のもの (原著者名 原書の出版年=訳書の出版年: 引用ページ数)ないし、
(原著者名 原書の出版年: 引用ページ数=翻訳発行年: 引用ページ数)と示す。原書と訳書は、半角イコールでつなぐこととする。
・翻訳だが、原著を示す必要がないと判断するもの (著者名(カタカナ) 翻訳本の発行年)と示す。
・Webのもの (執筆者ないしWeb団体名 西暦発行年)と示す。

【例】
(多木 1995: 81)
(Cantin-Brault 2015: 55)
(Csikzentmihalyi 1990=1961: 55)
(エンデ 2005)
(Farhad and Slobodian 2012)
(池井 2013: 70)
(菊 2011: 25)
(Manzenreiter 2013: 60)
(Mead 1967: 152=1973: 164)
(文部科学省 2021)
(多木 1995: 42)

(2-2)文献については、下記に従って示してください。

<文献の一覧のしかた>
文献は著者のアルファベット順に並べる。同じ年に発行された同じ著者の文献が複数ある場合には、「2015a」「2015b」のように、発行年の後にアルファベットを付けて区別する。論文または分担執筆の場合は掲載頁を示すこととする。

<邦文文献のもの>
邦文の文献の記載にあたっては、出版年と巻号およびページの数字と一部のカッコ記号を入力する以外は、カンマ、ピリオドも全角文字で入力する。出版年が不明な場合は、出版年の代わりにn.d.と記載する(n.d.はno dateの略語である)。サブタイトルは「―(ダッシュ)」で囲う。
書籍の場合 
 著者名,西暦発行年,『書名―サブタイトル―』出版社.
書籍に含まれる論文の場合 
 著者名,西暦発行年,「論文タイトル―サブタイトル―」,書籍の編著者名,『書名―サブタイトル―』出版社,論文掲載頁.
雑誌掲載論文の場合
 著者名,西暦発行年,「論文タイトル―サブタイトル―」,『ジャーナル名』巻の数字()内に号の数字,論文掲載頁.

<外国語文献のもの>
外国語文献の記載にあたっては、すべて半角文字で入力すること。出版年が不明な場合は、出版年の代わりにn.d.と記載する(n.d.はno dateの略語である)。著者名は、単著者の場合はフルネーム、著者が複数いる場合は、イニシャルの記載とする。なお、タイトルやサブタイトルの冒頭の冠詞および、タイトルのなかにある名詞の最初のアルファベットは大文字にすること。サブタイトルは半角コロンで続けることとする。
書籍の場合
 著者名,西暦発行年,書名:サブタイトル(イタリック体),出版社.
書籍に含まれる論文の場合
 著者名,西暦発行年,“論文名(“”でくくる):サブタイトル”,書籍の編著者名,書名:サブタイトル(イタリック体),出版社.論文掲載頁.
雑誌掲載論文の場合
 著者名,西暦発行年,“論文名(”“でくくる):サブタイトル”,ジャーナル名(イタリック体),号数,論文掲載頁.

<外国語文献の翻訳があるもの>
原著者名,西暦発行年,原書名(イタリック体),出版社,(翻訳者名,翻訳出版年,『訳書書名』出版社.)

<原著を示す必要のない翻訳のもの>
著者名(カタカナ),翻訳出版年,翻訳者名,『翻訳書名』出版社..

<Web頁のもの>
基本的に文献の記載形式に準じることとする。
著者ないし団体名,西暦発行年,「論考タイトル」Webタイトル,取得年月日,URL
外国語の場合は、著者ないし団体名,西暦発行年,“論考タイトル”Webタイトル,Retrieved~年月日,URL

【例】

Cantin-Brault, Antoine, 2015 ,“The Reification of Skateboarding”, International Journal of Science Culture and Sport, 3(1), 54-66.
Csikzentmihalyi, Mihaly, 1990, Flow: The Psychology of Optimal Experience, Harper and Row.(今村浩明訳,1961,『フロー体験―喜びの現象学―』,世界思想社.)
エンデ,M.,2005,大島かおり訳,『モモ』,岩波少年新書.
Farhad, N. and Slobodian, N., 2012, “The CSR Strategies of the MNCs to Ensure the Labor Rights of Migrant Workers: The 2022 FIFA World Cup Project in Qatar (The Case Study Based on Migrant Workers of Bangladesh)”, Report from the Department of Management and Engineering, Linkoping University. Retrieved December 12, 2006, http://liu.diva-portal.org/smash/get/diva2:544804/FULLTEXT01.pdf
池井望,2013,「スポーツというフィクション」,日本スポーツ社会学会編,『21世紀のスポーツ社会学』,創文企画,66-83.
菊幸一,2011,「スポーツ社会学における歴史社会学の可能性」,『スポーツ社会学研究』19(1),21-38.
Manzenreiter, Wolfram, 2013, Sport and Body Politics in Japan, Routledge.
Mead, George Herbert, 1967, Mind, Self & Society, The University of Chicago Press. (稲葉三千男・滝沢正樹・中野収訳,1973,『現代社会学体系10 ミード―精神・自我・社会―』青木書店.)
文部科学省,2021,「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」,2022年8月16日取得,https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf
多木浩二,1995,『スポーツを考える―身体・資本・ナショナリズム―』,筑摩書房.
トンプソンリー,2008,「日本のスポーツメディアに見られる人種言説」,『スポーツ社会学研究』16,21-36.
 

Ⅲ. 著作権

  1. 本誌、およびJ-Stage の「スポーツ社会学研究」に掲載された著作物の著作権(「複製権」「公衆通信権」「翻訳権」「二次的著作物の利用権」などすべてのものを含む)は日本スポーツ社会学会に帰属します(「スポーツ社会学研究」(電子ジャーナル)の発行に関する規程も参照下さい)。
  2. 本誌に掲載された個々の著作物について、著作権侵害等の紛争が生じた場合は、当該著作物の著作権者の責任において処理します。
  3. 本誌に掲載された自らの著作物を書籍刊行等に利用する場合には、学会の承認を得ること、また初出情報を明記することが必要です。

Ⅳ. 編集委員会細則

  1. 日本スポーツ社会学会は、機関誌『スポーツ社会学研究』を発行するために、編集委員会(以下、本会)を置きます。
  2. 本会は、編集委員長、副編集長1 名と編集委員若干名から構成されます。なお、その編集委員長、副編集長と編集委員は、理事会の議を経て会長が指名します。
  3. 本会の委員の任期は、理事の任期と同じく2年とします。
  4. 本会は、会員の投稿原稿の審査のため複数の査読者を委嘱します。
  5. 本会は、審査報告に基づいて、投稿原稿の採否、修正指示等の措置を決定します。


上記の「編集規程」「執筆要項」及び「編集委員会細則」は、2016 年3 月31 日から施行されます。

2005 年11 月一部修正 
2008 年3 月一部修正 
2009 年3 月一部修正 
2009 年9 月一部修正 
2010 年3 月一部修正 
2012 年7 月一部修正 
2016 年3 月一部修正 
2018年3月一部修正 
2019年3月一部修正 
2019年9月一部修正 
2022年10月一部修正