今年度第 1 回の研究例会を、以下のように開催します。
 今期の研究委員会では、スポーツ社会学の新たな問題設定を探究したいと考えておりま す。本年度 3 月の学会大会では、「スポーツと視覚」をテーマにしたシンポジウムを開催予 定です。
 今回の研究例会では、3 月のシンポジウムに登壇予定の Larissa Schindler さん(ハンブル グ大学)の執筆した The production of vis-ability: An ethnographic video analysis of a martial arts class(In: U. Kissmann (eds.): Video Inter-action Analysis. Frankfurt/M.: Peter Lang, S., 2009)とい う論文を読んで、議論をおこないます。Schindler さんは、ウィーン出身の社会学者で、現 在、ドイツ語圏で注目されている女性研究者です。彼女の研究主題の一つが、武術の社会 学であり、2011 年には Kampffertigkeit. Eine Soziologie praktischen Wissens.(『闘いのスキル ―実践知の社会学』)という単著が刊行されています。彼女の論文を読むことから、「スポ ーツと視覚」という問題設定の射程を考える機会にしたいと思います。
 9 月の連休中の開催となりますが、多数の会員の方々の参加をお待ちしております。

日時:2015 年 9 月 21 日(月)14 時〜17 時
場所:早稲田大学東伏見キャンパス(会場教室については、後日、連絡します)
内容:課題論文 The production of vis-ability をもとに議論をおこなう。
話題提供者:石岡丈昇(北海道大学)、倉島哲(関西学院大学)
連絡事項:
・ 参加者には課題論文を事前に電送します。石岡までメール(ishioka@edu.hokudai.ac.jp) をお願いします。折り返し PDF データで送付します。
・ Larissa Schindler さんの経歴や著作についてはハンブルグ大学の次のページをご覧くだ さい。
https://www.bw.uni-hamburg.de/personen/schindler-larissa.html

文責:石岡丈昇(研究委員会)